薪の音の宿泊レポート

「大好きな眺めなんです。」 1日わずか3組の客人たちが、到着してまず通されるのがその景色があるラウンジ。古民家風の空間にセンスのラグとカッシーナLC1のソファーが大人っぽく空間を引き締める。惚れ惚れする空間であるが、ご主人が”大好きな”という眺めはそれではない。

城端 薪の音 宿泊レポート

 

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次の日も好天に恵まれ、最高の目覚め。

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朝風呂を浴びて、部屋でくつろいでいると部屋の外からなにやら音が聞こえてきた。

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ご主人が釜戸をいじっているところだった。きっと日課なのでしょう。

もちろんうるさい音ではないの。ちょうど子どもの頃の、母が朝ごはんの支度をしていう音を

布団の中でぼんやり聞いていたことを思い出した。

 

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さて、朝食です。

「天気がいいので、空けましょうか?」とご主人。穏やかな風がまどろむ肌をなでる。鳥のさえずり、遠くにトラクターの音が聞こえる。里ならではこそ。

 

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「やさし~味付け、すごい好き。」と連れがはしゃぐ通り、なんとも丁寧につくられた

正しい日本の朝ごはん。

 

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そしてやはり、竃で炊いたごはんは絶品です。

おこげもうれしい。

 

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食後もの~んびり。

 

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さておまちかねの夕食。

食事に席に着くと外はまだ明るく、畑が山の陰に少しづつ覆い隠されていく。
この時間の移り変わりを横目で見ながらディナーが進められる(窓に面してない席も有るが)。

薪の音流のフレンチの持ち味は、ご主人や農業仲間たちが育てた野菜たちと富山湾の海の幸のコラボレーションだと思う。若きシェフがそれを皿に表現していく。

 

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アミューズが運ばれてきた。
稚鮎とアボガド、トマトのピリカラソース。大門そうめんと甘海老のうめ風味。

鮎のほろ苦さが香ばしくアボガドが消えたあと、トマトの爽やかさがトーンと抜けてくる。
大門素麺(おおかどそうめん)とは"より"をかけながら細く伸ばしていく、富山県民ならば誰でも知っている(たぶん。)、砺波地域伝統の腰の強い素麺だ。

 

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見てください、この素敵なプレゼンテーションを。
これが運ばれてきたとき私たちの心は色めき立った。そして「初夏の富山の海の中」と、ゴロはよくないけど勝手に命名した。

メンバーを簡単に紹介すると、
鯛の造り。富山湾の宝石と称される白海老はフライで。燻製にされたホタルイカ。じっくりと奥までいぶされ、スモークがワタと結びついて未体験の不思議なおいしさを生んでいる。スライスしたカブにのせられているのは、こちらも軽く燻したブリで、つぶ胡椒がまぶしてある。

ここではたと気付いた。
富山にはかぶら寿司といって、ブリとカブを麹で漬け込む冬の郷土料理があるが(発祥は石川県らしい)、この組み合わせはそのフレンチバージョンではないか。そんなシェフの遊び心が楽しい。

 

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ごぼうのスープとチーズ・玉ねぎ・ベーコンのキッシュ

サラサラとした口あたり。ごぼうがこのときばかりはミルキーで上品な風味。なぜかごぼうの泥臭さがなく、ホッと癒し系の味。

 

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私などは"フレンチ"となるとちょっと身構えてしまう性分だけど、薪の音でははじめてきたときからその手のプレッシャーを感じることがなかった。
ここでは堅苦しいマナーなどいらない。もちろん食事処へ浴衣で行くのも問題ないだろう。
(ちなみに就寝用の浴衣のほかに、館内着の浴衣も用意されている。)


会話が弾む。この宿の空気がそうさせるのだろう。

 

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 口直し。2色のグレープフルーツのシャーベット

口の中のセンサーを磨きなおして肉料理を待つ。

 

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五箇山の筍と軽やかなサシの氷見牛のサーロインが熱せられた塩の石に乗せられて現れた。
ふきのとうのソースで頂く。

このなかで俄然存在感を発しているのが皮ごと熱した筍だろう。肉に負けず劣らずグイグイ前にでてくる。ワレワレとしては大歓迎だ。フィレ肉と筍との素敵なコラボレーション。

 

フレンチをよく食すかたならお気づきかもしれないが、薪の音流のフレンチは、定石であるバターや生クリームにあまり頼らない。ヘルシーで胃にやさしく、自然体の里山を体内にとり込む。

 

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デザートは4種類から選べる。
連れはアメリカンチェリーのヨーグルトアイスを、私はイチゴのヌガーグラッセを選んだ。
他にはチョコレートケーキ、柿のアイスがあったようだ。

実はこのあと部屋にもどってから連れに

 

 

 

なじられた。

 

 

 

食事中私たちの世話を焼いてくれたオーナーの娘さんから、

「もしお腹に余裕がありましたら、少しづつ全種類でもどうぞ♪」

という女神のようなお話があったらしい。言われてみれば、そんな気がする。
しかし「どれを選ぼうか」と、頭の中にはデザートの映像が充満していてちゃんと聞いなかったのだ。

連れはよほど全種類食べたかったらしい。

でも、欲張りだと思われたくなくて、こうい役はいつも自分に回ってくるのだ。

仕返しに、

 

 

 

ここで欲張りを発表しておいた。

 

 

 

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食後館内は静まりかえっている。静に漂うジャズの音。

 

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カッシーナLC1の向こうに黒漆で縁取られた障子戸が不思議とマッチしている。

 

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お風呂は各部屋にあるのですが、それぞれしっかりつくられています。

ご馳走はこのロケーションですね。目の前に広がる麦畑!

 

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軽く汗を流した後テラスに出ると初夏の風が気持ちよく、シャンパンをオーダー!

 

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いい。

 

 

 

すごくいい。

 

 

 

至福のひととき。

そうこうするうちに目の麦畑を

「ちょっとぶらぶらしてみよう」

ということになった。

 

 

 

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部屋から出るたびにこの大好きな眺めに出会う。

 

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宿は草花に囲まれていて、これは小手毬の花というらしい。

 

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この水が生き物たちに命を与えている。

 

 

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ここは散居村の土地。あの木に囲まれて家があるのかも知れない。

 

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部屋から見えていた麦畑にて。

 

つくりものではない、本物の里山がここにある。

のどかさが最高のごちそうだ。

 

 

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新緑。若い緑が黒瓦に映える。

田んぼに水が注ぎ込まれる頃、冬の間にどこかに潜んでいた生命が、湧き出てくる。
遠くに見える折り重なった連山、その山々に守られるように奥から顔をのぞかせているひときわ高い山はまだ冠雪している。

いい眺めだ。

 

薪の音はそんな田園風景の外れにひっそりと、本当にひっそりとある。

 

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中に入るとなんとなく懐かしくもお洒落な空間。

頭上に不揃いの梁が渡っているが、この建物ご主人の住処だった古民家の建材が随所に使われている。

 

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靴脱ぎ石で、靴から開放されて先ず通されるのがここ。

相変わらず、うっとりする眺め。

初めてここに座った時のことを思い出す。4年くらい前だろうか。最初はけっこう緊張したのだが、その緊張は無用であることがわかるまでにさほど時間はかからなかった。ご主人の人柄ですね。

お茶菓子を頂きながら、ご主人と近況などを話す。

 

 

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ご主人さんとの話に夢中だったのと、のどが渇いていたのでついつい、冷たいお茶にピントを合わせてしまった。

茶菓子は畑でとれたサツマイモの練り菓子(うるおぼえ)。さっぱりし甘さ。 

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以前に泊まったときは2階ジャグジー風呂付の四花菱だったので、今回は趣を変えて1階の枝椿(洋風)。自然木の風合いが気持ちを軽くする。

「天蓋付のベッドだぁ。」と喜んでいると「これ蚊帳よっ、何十年ぶりかしら~」と連れはやけに懐かしそうだ。蚊帳も使い方によっては存外お洒落なものになるらしい。

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カーテンを開けてみると、里山の真っ只中にいることを実感する。

 

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トイレルームも高級感があてうれしい。

宿がどこまでこだわって作られてあるか。トイレってけっこうそう行くことが現れる場所だと思う。

 

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エスプレッソマシーン(推測。使わなかったので・・・)。

 

 

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城端にはかねしろと南幸といううなぎ屋がある。
この小さな町に2つのうなぎ屋さんがあってしかもどちらもそこそこ人気の店といのがおもしろい。

南幸のほうはやや高級志向のようで、私たちは身の丈に合わせて庶民的で料金もお手ごろな「かねしま」の戸をあけた。なるほど庶民的。店内の端のほうにベビーカー車が無造作においてあって、この家の生活が垣間見れる。

カウンターが7ほどと、椅子席が2箇所、テーブル席が2箇所といった店陣。
連れはうな重1,700円、私はひつまぶし1,850円をたのんだ。うな重はうなぎとご飯がセパレートで出てきます。


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こちらは私のひつまぶし。

 

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1杯目は山椒だけを振りかけて、うなぎの甘みと山椒の風味のコラボを楽しむ。

小さなカツ丼に見える?!

皮はパリパリと身のほうはふわりと旨い。山椒の風味も小気味いい。皮がご飯の中でほどけていくと北京ダックみたいだ。

 

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2杯目はネギとわさびを入れて軽くかき混ぜる。
うなぎと薬味のコントラストが生まれ、私好みの味になった。

 

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3杯目は玄米茶に出汁をまぜたもので茶漬けにする。

卵とじに見える?

スイマセン写真がヘタでした。汁を入れたら焼きの香ばしさが不思議と立ってきた。
でも2杯目のやつが一番好みだった。

庶民的なお店と言ったが、隣の席では富山弁使いの"達人おばちゃん"たちが次から次へと

 

 

 

難易度の高い

 

 

 

方言を機関銃のように繰り出している。

恐れ入った。

 

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今回参考にしたブログはこちら。

城端 御料理 かねしま:高岡なる街

「城端 かねしま」 - 卯月の日常

 

 

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さて、早速「薪の音」への旅を綴ってみようと思います。

じょうはな織館のブログを見ていたら、「城端の町花は水芭蕉」と言う内容の記事があり、縄ヶ池の水芭蕉の群生している写真が載っていた。

 


「んっ?、もしかして今水芭蕉が咲いてるんじゃない?」

 

と思い、縄ヶ池に立ち寄ろうと思っていたが、どうやら今期は道路工事中で車ではいけないらしい。

歩いていく根性もないので、あきらめて城端の町をぶらついた。

そこで聞きかじってきたことを書き留めておこうと思いますが、間違いがあったり、補足がありましたらぜひコメント欄に書き込んでくださいね。

 

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城端は善徳寺中心としたを門前町の様を呈している。

絹織物の町として栄えたのだそうだ。

城端の絹は加賀に持っていかれると加賀錦と称し、これはきっと加賀友禅の材料となったのだろう。

絹織物の売り先は加賀以外にも江戸、京都といった華やかなる地。商人たちはそこでおぼえてきた茶屋遊びを城端でも・・・ということで、なんとなく奥に艶めいた感のある町ができあがったという。

 

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ここは、「城端町史館 蔵回廊」の裏手で城端町の豪商の土蔵群が保存されている。

今でこそ静かなまちだけども、当時は小粋な放蕩若旦那がごろごろしているような町だったのだろう。

 

絹糸の生産自体は、城端から車で20分ほどの五箇山あたりでつくられたという。

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五箇山は白川郷とともに世界遺産になって有名で、屋敷の中を見せていただいたとき、なるほど屋根裏で養蚕が行われていた後が残っていた。

五箇山にはもう一つの姿がある。

平家の落人伝説だ。

源平の戦に敗れた平家が、追っ手を逃れて隠れ住んだ場所のひとつがここなのだという。その名残で今に伝えられる「麦や節」も平家の落人によってつくられたとする説もあるのだ。

隠れ里の中に、京の文化がひっそりと息づいていたらしい。

 

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薪の音から戻ってきました!

あ~、やはりやはり旬菜と富山湾の魚介を合わせたフレンチ、

美味しかったぁ!!

宿の皆さんの温かさで食事の時間のなんと楽しかったことでしょう。

田園風景の中の、心地いい空気に浸ってきました。

 

 

今からレポート作りがたのしみです。

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明日から、富山県 城端というところにある「薪の音」へ行ってまいります。

里山の風景の中で過ごしてきます。

目の前は畑。料理はこの土地の野菜を使ったフレンチなのです。

楽しんでまいります!

 

宿泊レポート

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里山の中に、3室のみの愛しい宿。
里山で収穫された野菜でつくるフレンチは抜群です。
仕事場から近いのでたまにお昼のコースを頂に行くこともあるいます。

宿泊レポート
http://www.tabier.com/yad/makinooto.html

ランチレポート
http://www.tabier.com/mt/tabier/2008/02/post-36.html